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【今更聞けない】お葬式・お通夜のフォーマルマナー

急なお葬式、お通夜のフォーマルマナー

急なお葬式、お通夜のフォーマルマナー

葬儀は、亡くなった人をあの世へ見送る、大切なセレモニーです。

親族や会社、ご近所のお付き合いの人などで急に葬儀やお通夜に参列しないといけなくなったとき

どうしよう!と慌てずに済むように、また遺族や周囲の人たちに失礼のないように

お葬式のときのマナーを知っておくと、焦らず振る舞うことができますよね。

最近では、昔からのお葬式のしきたりや形式にこだわらず、葬式場を借りて

業者の方にすべて仕切ってもらってするものやシンプルな家族葬、

ほかには音楽を奏でる音楽家であった故人のために好きだったクラシック音楽などを流して、

見送る音楽葬や宗教にとらわれず、無宗教で自由なスタイルで行う自由葬なども増えてきています。
今まであまりなじみのなかったものもありますが、

本来のお葬式でのマナーそのものはあまり変わっていないのではないでしょうか。
そこで今回は自身の経験も踏まえて、基本的なお葬式、お通夜でのマナー、

また宗教別で少しマナーも違ってきますので、それらの違いなどについて紹介していきます。

 

急なお葬式、お通夜のフォーマルマナー

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Contents

[ マナー1] 不幸の知らせを受けたときの対応&マナー

血縁関係や親しい間柄なら、臨終の知らせをもらったらすぐに場所を確認して

可能な限り早く駆け付けましょう。

遺族はいろいろと準備や手配などで忙しくしているときが多いでしょうから、

他に知らせをしたほうが良い場合は、友人や知人などに連絡を入れましょう。

 知らせを受け、駆け付けるときの服装はどんなもの?

急いでその場へ行くときは、喪服でなくても構いません。

普段着で行っても構いませんが、派手な服やアクセサリー、またカジュアルすぎるデニムなど、

そういったものはなるべく避けるようにしましょう。遺族のことも考えてふさわしい恰好で行くのがマナーですよね。

 不幸の知らせを受けて、確認することは?

知らせを受けて、すぐにその場へ駆け付けることがない間柄の場合、

先方に確認することがいくつかあります。

〇お通夜やお葬式、告別式の場所と時間
〇宗教や喪主
〇お供えやお花の受け付けるか
などです。家族葬を自宅でする、などの理由で場所が狭い場合や、お香典やお供え、

お花を断る場合もありますので、事前に確認できたらを良いでしょう。
お花をおくる場合は、葬儀の場所の住所など、きちんと確認しておかないといけません。
間違えないように気を付けたいですよね。

お通夜とお葬式は両方行くのがマナー?

お通夜は亡くなったその夜に身内のみで、その名の通り、「夜を通して故人に使えるもの」です。

一般の弔問は翌日の夕方ごろから行われることが多いです。
お葬式は、故人と親しかった人たちが最後のお別れをする儀式です。
親交が深かった場合、お通夜、お葬式ともに会場へ行くほうが良いでしょう。

そうでない場合は(例えば会社の上司の祖父母など)お通夜だけの参列でも構いません。

急なときもあるでしょう。仕事帰りに立ち寄る場合もありますよね。

このときは喪服ではなくてもシックなスーツなどであれば、構いません。
☆首都圏や西日本など地域によってしきたりは異なりますので、

あらかじめ知り合いに尋ねたりしてみてくださいね。

[マナー2] お通夜やお葬式を手伝うか、どうしたらいいか聞く

故人と親しい間柄だった場合、自分から手伝いを申し出るようにしましょう。

当日の受付や他の雑用など、人手が必要な場合があるので遺族は助かるかもしれません。

 お通夜、お葬式の手伝いは遺族がするもの?

本来は、お通夜やお葬式は遺族が行うものです。親しい間柄でも、

すでに人手がたくさんいて人が足りている場合や、

また他人が家の中をうろうろされるのを嫌がる場合もありますので、

その場の空気を読んで判断し、自分ができることをやると良いですね。

 駆け付けるときに持って行っておくと便利なもの

急に手伝うことになったら、あると便利なものがあります。

白か、地味なエプロンと黒いソックスやスリッパがあるとすぐに使えるので持っていくと役に立つでしょう。

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[マナー3] 弔問に行けないときのマナー

住んでいる所が遠方であったり、ふだんなかなか顔を合わせることがない親戚…

また小さな子供がいたり、当日自分の体調があまり良くない場合など…

さまざまな理由で弔問に行けないことがありますよね。

そういったときの断り方やマナーはどうすれば良いか?
相手に失礼のないように心がけたいですよね。

 お葬式に行けないことをメールで伝えるのはNG!

最近はなんでもメールでやりとりすることが多くなっている世の中。

ですがよほどの仲でない限り、メールでのやりとりは失礼ですのでやめましょう。

 弔電やお香典を送る

弔問に行けない場合、他に参列する人に伝言を頼み、お香典も預けるようにしましょう。
もし、伝言を頼める人がいない場合は、弔電を打ちましょう。

そしてお香典はあとから送るようにします。

 お香典を郵送するときの注意点

不祝儀袋を現金書留で送ります。そのときに、お悔やみの言葉と、

行けなかった理由を一言、白い便箋に書いて、それを添えて送るようにしたいですよね。

そうすると、相手にも気持ちが伝わるでしょう。これも大人の女性の「気遣い」のひとつではないでしょうか。

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[マナー4] お通夜、お葬式でのお悔やみの言葉は?

 お悔やみの言葉

お悔やみの言葉としては「このたびは、ご愁傷さまでした。」「本当に残念に思います。」などです。

ですが、とっさのことですぐに言葉がでてこないときもあるでしょう。
そのようなときは、黙礼するだけでも構いません。

心を込めて黙礼すれば相手にも伝わることでしょう。

[マナー5] お通夜やお葬式で渡す、お香典について

宗教によって不祝儀袋はちがうものです。突然のことといえども

失礼のないようにしたいですよね。これを知っておけば、焦らすに済みますよね。

 宗教別でこんなに違う!不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)

〇仏式・・・ 仏教では黒白か、銀の水引で表書きは

「御霊前」というのが一般的です。地域によっては黄色と白のところもあるようです。

〇神式・・・ 神道では、白一色の水引の不祝儀袋です。

表書きは「玉串料」が一般的のようです。ですが葬儀の時は、黒白か銀の水引に

「御霊前」とした不祝儀袋を使うことができます。

〇キリスト式・・・キリスト式は、水引がないものを使用します。

本来、キリスト教では金封は持参しないことを原則としていますので、表書きは「御花料」とするのが一般的です。

 香典の相場は?いくらくらいなのか?

香典の金額は、相手との付き合いや社会的立場などで変わってきます。
同僚や上司、知人の場合は3000円から1万円くらい親族の場合は

5000円から3万円くらいが相場のようです。ですが

地域や習慣などで変わってきますので金額など

わからない場合は、親戚や地元の人に相談して聞いてみるのも良いでしょう。

 お葬式で、「ご厚志お断りします」の場合

「お供えやお香典やお花をお断りします」といった場合があります。

このようなときは、なにも持たずに行きます。

これは故人や遺族の意向なのでなにも持たずに行くのがマナーになります。

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[マナー6] お通夜、告別式でのマナー

宗教によって少し違ってきますがその場にふさわしい振る舞いができるように心がけたいですよね。

 お葬式会場で受付、記帳をする

会場についたら記帳します。住所と名前です。

そしてお香典を受付の人に渡します。

不祝儀袋を先方に向け、そっと両手で渡しましょう。

 宗教別の拝礼の仕方

〇仏式・・・経験済みの方がほとんどかもしれませんが線香焼香のことです。

数珠を左手に持ち、遺族、僧侶に一礼して、焼香台へ向かいます。

遺影に向かってさらに礼をして、香を親指と人差し指、中指でつまみます。
目の高さまで持ち上げ、そのままそっと静かにパラパラとまくように香炉上から落とします。

(宗派によって異なります)そのあと、合掌し、また親族、僧侶に一礼して戻ります。

〇神式・・・玉串奉奠(たまぐしほうてん)神道の場合は、玉串奉奠が行われます。

これは仏式の焼香にあたります。故人の霊のために供えます。

神官から玉串を受け取り、右手で枝元を、左手は葉先を持ち、神前まで行き、目礼します。

台の前まで進み、枝元を自分のほうへ向け、一礼して玉串を時計回りに180度回転させ、葉先を自分のほうへ向けます。
両手で玉串を供えます。2、3歩下がり、礼をします。

音を立てずに手を合わせ、2回手を打ちます。(しのび手で)そして神官と遺族に一礼して戻ります。

〇キリスト式・・・キリスト教の葬儀は、教会で行われます。

仏式のような焼香にあたるようなものはありません。そのかわり、献花が行われます。

これは日本だけの習慣のようです。別れのための献花です。

花を両手で持ち、胸の高さまで持って献花台へ進み、一礼します。
献花台の前で茎を自分のほうへ向け、時計回りに180度回転させ、茎を祭壇側へ向けます。
そして一礼します。信者さんであれば、十字を切ります。最後に司祭と遺族に一礼します。

[マナー7] お通夜、お葬式にふさわしい恰好とは

突然行くことになるお通夜やお葬式。どたばたと用意して

「あー、ない!」といったことがないように

基本的なブラックフォーマルのスタイルは把握しておきたいものですよね。

 お通夜、お葬式には喪服で参列するのがマナー

全身黒の喪服で行くのが基本的なマナーです。洋服であれば

ワンピースやスーツなど、黒の飾りのないものでシンプルなデザインのものを選びましょう。

きちんとした喪服でなくても黒でシンプルなものやスーツなどなら大丈夫です。
キラキラした派手なもの、またニット素材のものはカジュアルになるので避けましょう。
生地や模様も気を付けたいポイントです。あまりに派手なものはNGです。
また、ストッキングも黒で行きましょう!肌色や柄やラメなどが入ったものはいけません。
常にストックしておくと便利ではないでしょうか。

 お通夜、お葬式ではスカートが基本?パンツでも良いの?

あまりに短いスカートはいけません。和室の場合、正座をすることもありますので

ひざ下丈が無難でしょう。ミニスカートはタブーです。

派手な印象を与えてしまいますので、お葬式にはふさわしくありませんよね。

パンツスタイルで行くのは構いません。

 お葬式にアクセサリーはつけてもOKなの?

よく使われているものは、パールのアクセサリーですよね。

真珠は「涙」を連想させることから、つけても良いと言われています。

色は白、黒などでシンプルなネックレスやイヤリング、ピアスを選びましょう。

あまりキラキラしたもの、華美なものはいけません。

 

 お通夜、お葬式のときに持参するかばん、靴はどんなものが良いの?

洋服や靴、かばんなど黒で統一しましょう。手持ちの小さめのものを選びましょう。

あまり大きなものを持っていくと会場で置き場所に困ります。
また、靴は脱ぎ履きしやすい黒のパンプスを選びましょう。

ブーツやストラップがついたものなどは避けましょう。

脱ぐ履きしにくくて不便です。

3センチ~5センチくらい少しヒールのついたパンプスが上品でフォーマルな印象なのでおすすめです。

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[マナー8] 家族葬と密葬の違い

最近ではいろんなスタイルで自由にお葬式が行われるようになってきました。

作法やマナーが分からない!といった人もいるかもしれません。

 家族葬とは

家族を中心に少人数で行われるのが家族葬です。

家族葬だからと参列を断られる場合があれば

その通り、参列は控えましょう。そして香典を郵送しましょう。

 密葬とは、とり急ぎ行い、後日本葬を行う、というのが本来の形のようです。

どちらにせよ、故人の意向や家族で理由があってされていることですのでその形に従いましょう。

また、無宗教葬儀や自由葬というのもあります。

しきたりにとらわれず、自由なスタイルで行う葬儀のことです。

音楽が好きだった故人のための音楽葬や絵を描くのが好きだった故人の作品を展示して行う

作品葬といったものもあります。いずれにせよ、基本的な服装やふるまい

マナーは同じですので落ち着いて振る舞えるようにしておきたいですね。

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[マナー9] これはダメ!お葬式で見た、マナー違反な人

•    大きく胸元があいたデザインや肌が透けている服、ノースリーブやミニスカート

いくら黒であっても、下品ですし、周りも目のやり場に困っていたのも事実。

真夏で暑い中、参列しないといけないこともあるでしょう。

ノースリーブのワンピースの場合、羽織るものを必ず持っていきましょう。

お通夜、お葬式では、これはマナー違反ですので要注意です。

 •    きつい香水、派手なメイク、またノーメイクにぼさぼさの髪型

みんなが悲しみの中、参列するお葬式。ものすごく香水がきつい女性に遭遇したことあります。

気分が悪くなる人もいますので、避けましょう。

またその場にふさわしくない派手なメイクもタブーですよね。

普段しているメイクそのまま行くのはダメです。
つけまつ毛や赤いリップ、派手なネイルやラメなど控えましょう。

ネイルはなるべく落としていきましょう。
反対に、ノーメイクで行くのもの失礼です。

急な不幸で悲しい、という気持ちはわかりますがすっぴんでボサボサのヘアスタイルでは

周囲もびっくりです。長い髪はすっきり束ね、ナチュラルなメイクで行くように心がけるのが大人のマナーですよね。

 •    ミュール、サンダルはNG!

つま先があいた靴やミュール、サンダルはお通夜、お葬式にはふさわしくありません。

ヒールが高すぎる靴やピンヒールの人も見たことがあります。

礼装ではないのでやめておきましょう。

 •    毛皮、派手な金属をジャラジャラ…

結婚式のマナーと同様、革や毛皮は殺生のイメージがあるので

お葬式でも控えたいアイテムです。

金色のアクセサリーや金属がついたバッグなども派手でふさわしくありませんので気を付けましょう。

急なお葬式、お通夜のフォーマルマナー

まとめ

いかがでしたか。参列する側も遺族も相手への気遣いを忘れず

故人を見送ることができるように心がけたいですよね。
いろいろな形のお葬式があるかと思いますが

しきたりやマナーを身につけて理解して参列することできる大人の女性が理想ですよね。
地域や習慣によって異なることもございますが

ぜひこれらのことを参考にして大人の女性として余裕をもって振る舞ってくださいね。

〇参考文献 新 大人のマナーブック オレンジページ/http//お葬式マニュアル.com/entry5.html

※この記事の内容はあくまでも一人のマナー講師によるものです。異なる見解がある場合もありますのでそれも踏まえた上でお読みいただけると幸いです。

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ライター紹介 ライター一覧

Risa

Risa

マナー講師、「貴方のカウンセリングルーム」カンファレンススタッフ。
品格のあるマナー、大人の女性が美しくいるための記事を執筆中。

小さいころから動物が大好き。保護活動もしています。
たくさんの猫と暮らした経験から、猫の習性や行動を熟知しています。

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