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【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

睡眠中のイビキがひどいと言われる…むしろイビキじゃなくて無呼吸状態が続くなど、当てはまる項目がある方は要注意!セルフチェックのご準備を。

「あなた、
寝ている時ずっといびきをしていて、
うるさくて眠れなかったのよ。」

「いきなり呼吸が止まったのよ。
死んだのかと思ってビックリしたのよ!」

このようなことを
一緒に寝ている家族やパートナーに
言われた…。

あるいは、
相手にその様な症状が見えるなぁ~と、
感じたことはありませんか?

その症状もしかしたら、
睡眠時無呼吸症候群かもしれません!

皆さんおそらく、
睡眠時無呼吸症候群が
命に関わる危険な病気だと言うことは、
何となく知っているかと思います。

しかし、
その原因や発見の方法、
どうして危険な病気なのかご存じですか?

今回は、
そんな日常生活に様々な危険を及ぼす
睡眠時無呼吸症候群について、
著者が文献等で調べた情報を
まとめてご紹介したいと思います。

気になる事がある場合は、
専門医の受診をおすすめします。

(以下、睡眠時無呼吸症候群:
Sleep Apnea Syndrome=“SAS”
と表記)

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

まずは、
SASとはどのようなものなのか、
簡単にご説明したいと思います。

SASの定義は、

「10秒以上続く無呼吸が一晩
(7時間以上の睡眠中)に30回以上
もしくは睡眠1時間に平均5回以上
起こること」

と、定められています。

更にSASは、
“閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)”と、
“中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)”の
2つのタイプに分かれます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、
睡眠中に空気の通り道である気道が閉じてしまい、
呼吸ができなくなるもので、
SAS患者の9割がこのタイプと言われています。

一方、
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)は、
睡眠中に脳が呼吸命令を起こさないことにより、
呼吸が止まってしまうもので、
重篤な疾患に関連すると言われています。

そのほか、
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)の一種として、
“チェーンストークス呼吸”という、
睡眠中だけでなく日中に現れる症状も存在します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症する原因

肥満による首・喉まわりの脂肪

太ってしまうと、
首や喉だけでなく、
上気道や舌のまわりなどに
脂肪が沈着してしまい、
気道がますます狭くなってしまいます。

気道が狭まるといびきの原因となり、
慢性的に気道が閉塞していき、
無呼吸状態が生じてしまうのです。

顎が小さい・鼻が低いなどの骨格

日本人の下顎は欧米人と比べて、
後ろに引っ込んでいるので、
気道の圧迫が起きやすい骨格と言われます。

また、
日本人の鼻は平べったく低いため、
鼻詰まりを起こしやすく、
口呼吸に頼りがちです。

その結果、
いびきをかくことが多くなってしまうのです。

その他(扁桃肥大・プロゲステロンの減少など)

その他、
扁桃や舌が肥大していたり、
のどちんこ(口蓋垂)が大きく長い場合、

仰向けで寝た時、
重力によりこれらが下がってくるため、
気道を塞いでしまいます。

また、
いびきや無呼吸を起こしにくくする
女性ホルモン“プロゲステロン”が、
年齢と共に減少してしまうことも、
SASを引き起こす原因とも言われます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が引き起こす症状

いびき

お酒を飲んだ時や、
疲れた時にかくいびきとは違い、

・仰向けになると大きくなる
・音に強弱がある
・朝までずっと続く
・最近になって急に大きくなり
音も変わってきた

などのいびきは、
SASの兆候があるので、
注意が必要です。

夜中に何度も起きる・夜間頻尿

SASの場合、
睡眠中呼吸が止まるので酸欠状態になり、
苦しさで夜中に何度も起きてしまいます。

しかし、
「トイレに行きたいから起きた。」
と勘違いする人も多く、

起きたからトイレに行っているだけで、
苦しさで目覚めたという認識がなく、
自分がSASであるということに
気づかないことが多いのです。

だが、
本当に夜間頻尿の症状が現れることもあります。

原因は明らかではないのですが、

上気道の閉塞により心房が拡張し、
利尿効果を高める
“ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド”が、
過剰に分泌されるためではないかと、
考えられています。

昼間の強い眠気

大事なミーティングや会議の席、
顧客との商談中や入学試験など、
通常ではあり得ない状況下でも
居眠りをしてしまうようになります。

これは、
SASによる慢性的な
睡眠不足が原因と考えられます。

最近、特にテレビや新聞などでも
よく取り上げられる交通事故のニュース。

その中でも居眠り運転による交通事故率は、
健常者と比べてSAS患者は
約7倍も高いと言われているのです。

起床時の倦怠感と熟睡感の欠如

夜中に何度も目が覚めてしまったり、
夜間頻尿が増えてしまっていると、
良質な睡眠を取ることができません。

その結果、
何時間寝ても熟睡感を得られず、
起床時に倦怠感を感じてしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)がもたらす合併症のリスク

糖尿病

糖尿病とは、
摂取した糖質を代謝できずに、
血液中のブドウ糖が異常に増える病気です。

糖尿病になる原因として、
膵臓から分泌されるインスリンが
何らかの理由で不足することで起こります。

このインスリンが、
睡眠不足により分泌低下に繋がり、

更に、日中の眠気により、
タバコ・カフェイン・カロリーの過剰摂取や
運動不足といった環境因子が、
糖尿病を引き起こしやすくするのです。

高血圧

SAS患者の約3割の人が、
高血圧を合併しているとされています。

睡眠中の無呼吸状態からの
慢性的な酸欠状態による
血管の収縮と、

頻繁に起こる覚醒により、
休むために働くはずの副交感神経ではなく、
交感神経が興奮してしまい、
必要以上の血液が心臓から送り出されることが、

高血圧を招く原因とされています。

また、
睡眠不足による過度なストレスや、
タバコ・お酒・カロリーの過剰摂取、
運動不足といった環境因子も、
血圧を上げる原因となります。

動脈硬化

SASの睡眠不足によるストレスから、
タバコ・お酒・カロリー・塩分の過剰摂取、
運動不足からのメタボリックシンドローム。

そして、糖尿病・高血圧である場合、
血管の動脈硬化や血栓を起こしやすくなります。

動脈硬化とは、
血管(動脈)の壁にコレステロールなどが蓄積し、
血液を正常に送り出せず、
心臓が酸素不足の状態となります。

この状態を放置していると、
生死に関わる重大な病気に繋がる
原因となる症状です。

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈など)

SASによる、
睡眠不足から起こる酸欠状態、
睡眠中の交感神経の活動、
様々な環境因子からなる動脈硬化。

これらの要因が、
狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈などの
虚血性心疾患に影響を及ぼしています。

“突然死”と呼ばれる主な原因が、
この虚血性心疾患なのです。

脳血管疾患

血管が破れて出血する“頭蓋内出血”や、
血管が詰まってしまう“脳梗塞”、
どちらも動脈硬化や血栓が原因とされています。

SASは動脈硬化や血栓といった危険因子を
もたらすため、
発症のリスクを高めてしまいます。

死亡率が高いだけでなく、
深刻な後遺症を残してしまう、
大変恐ろしい病気です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)をセルフチェック

【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

簡単項目でセルフチェック

命に関わる危険な症状であるのは知っている。

自分に自覚症状はないが、もしかしたら……。

そんな人のために、
簡単なセルフチェックを挙げたいと思います。
普段の生活の中でこのような症状はありませんか?

・家族や友人から、
いびきが大きいと指摘されたことがある
・寝汗をかく
・最近かなり体重が増えた、または肥満気味である
・顎が小さい、顎が引っ込んでいる
・舌、扁桃腺、口蓋垂(のどちんこ)が大きい
・鼻が詰まりやすい、鼻に病気がある
・気が付くと口で呼吸している
・高血圧や糖尿病、脂質異常症などの
生活習慣病がある
・毎晩のようにアルコールを飲むことが多い
・喫煙者である
・妊娠中または更年期以降の女性である
・夜寝ているのに、日中に眠気がある
・会議中や執務中など、
意識せずに眠り込んでしまったことがある
・朝起きた時から頭が重い、爽快感がない
・眠くて仕事や家事などに集中できない
・意欲や判断力が低下しているように思う

上記の項目のうち、
3つ以上当てはまる場合は、
SAS可能性が高いと言えます。
一度、検査を受けることをおすすめします。

(白濱龍太郎著
『図解 睡眠時無呼吸症候群を治す!
最新治療と正しい知識』株式会社日東書院)
より引用

いびき録音アプリでセルフチェック

いびきをかくということは、
気道が狭くなっている証拠であり、

更に、
無呼吸状態から呼吸が再開される時、
大きないびきをかきます。

睡眠中のいびきや呼吸など録音できるアプリで、
自分がいびきをかいているか
セルフチェックするのも良い方法です。

・Sleep Meister‐睡眠サイクルアラームLite

・いびきラボ‐いびき対策アプリ(SnoreLab)

自分でできる!生活習慣の改善で症状を軽減しよう!

「自分はSASかな?」

そう感じたらまずは、
専門医に相談することが一番です。

しかし、
自分で原因が何となくわかっているのであれば、
これをきっかけに
生活習慣の改善をしていてはいかがでしょうか?

SASのセルフケアだけでなく、
生活の質の向上にも繋がるので、
是非チャレンジしてみてください!

肥満解消・ダイエット

SAS患者の約7~8割は肥満体質です。
いびき改善に肥満解消は、
とても効果的です。

睡眠不足によるストレスから、
過剰なカロリー摂取はしていませんか?

公共施設や医療機関、
病院の管理栄養士などから
食事指導を受けることが可能です。

リバウンドしない適正体重の維持が理想的です。

またダイエットには、
運動が欠かせません!

普段、運動をする習慣のない人は、
軽いウォーキングからで良いので、
日常生活の中に少しずつ運動を
取り入れていてください。

しかし、無理は禁物です!
自分一人でダイエットすることが難しい人は、
必ず専門医の指導の下、
診察・治療を受けながら行ってください。

寝具・寝姿勢の見直し

SAS患者の場合、

仰向けの態勢で就寝するときに
重力により気道が塞がってしまい、
いびきや無呼吸状態を
生じている人が多いようです。

就寝時の態勢を横向きにできれば、
SASの症状を軽減することが可能です。

抱き枕を利用したり、

横向きに寝る際、
おでこ・鼻・顎・胸までが一直線になり、
布団の面と並行に寝られる、
柔らかすぎない枕をチョイスしてみてください。

スムーズな寝返りができ、
首が落ちないため、
気道を塞ぐのを防ぐことができます。

お酒(寝酒)を控える

就寝前のアルコールは、
気道の筋力を低下させ、
閉塞を起こしやすくするため、
いびきや無呼吸を引き起こす原因となります。

せめて就寝前4時間以内は、
アルコールの摂取を控えることが大切です。

禁煙する

タバコは、
喉の粘膜に炎症を起こし、
血液中の酸素を低下させるため、
無呼吸を起こしやすくします。

アルコールとタバコは特に、
糖尿病・高血圧・動脈硬化や血栓、
虚血性心疾患・脳血管疾患など、
命に関わる病気の原因ともなるので、

これを機に、
大変なことだとは思いますが……。

自分の身体のためです!
頑張って止めることを
検討してみてはいかがでしょうか?

睡眠薬に頼らない

睡眠不足を解消するため、
睡眠導入剤や精神安定剤などを
服用している人もいるでしょう。

しかしSASが原因の場合、

これらの薬は筋弛緩作用があるため、
喉の筋肉を緩めてしまい、
結果気道が閉塞しやすくなり、
SASを悪化させてしまいます。

また、
脳の動きを鈍くする作用もあるため、
目覚めも悪く、
無呼吸状態を長引かせる危険性もあります。

これらの薬を服用、あるいは服用を止める、
点鼻薬など違う薬に変更する場合などは、
必ず主治医に相談してください。

専門医を受診して治療しよう!

【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

セルフケアだけでは改善されない!

そんな重度のSASの場合、
セルフケアと並行して
専門医を受診して治療を行いましょう。

SASにはどのような治療法があるのでしょうか?

ここでは代表的なSASの治療法を3つ、
ご紹介したいと思います。

マウスピース

SASの症状がそれほど重くない人は、
“スリープスプリント”と呼ばれている
口腔内装具(マウスピース)を
使用する治療法があります。

この治療法は、
マウスピースを口にはめ込むことで、

下顎を上顎よりも前方に出るように
固定できるため、
舌の位置が上がって上気道が広がり、
無呼吸の発生を防ぎます。

口にはめ込むだけなので、

・使い方が簡単
・体への負担が少ない
・出張先や旅行先に持ち運びができる
・保険適用なので手軽に始められる

など、
多くのメリットがあります。

ただし、
・歯が少ない
・顎関節に痛みがある
・虫歯や歯周病がある
・鼻アレルギーで鼻詰まりがひどい
・咽頭の肥大が激しい

上記のような人は、
この治療法が適用できないこともあるので、
必ず専門医の診察を受けましょう。

ネット販売やドラッグストア等でも
既製品が販売されていますが、

自分の骨格に合わなく、
睡眠中に外れてしまったり、
歯が痛くなったりするケースも多いので、

その人の歯並びや顎に合わせた
医療用マウスピースを、
オーダーメイドで作成することを
おすすめします。

CPAP(シーパップ)

“Continuous Positive Airway Pressure”の
頭文字をとって“CPAP(シーパップ)”と呼ばれる、
経鼻的持続陽圧呼吸法です。

鼻や口に専用マスクを取り付け、
CPAP装置からホース、マスクを通じ、
圧力をかけながら空気を送り込み、
気道を常に広げて呼吸を確保する治療法です。

世界的に普及されている
安全性の高い治療法で、
即効性があり、
保険も適用されるので、
SASの治療で多くの人が使用しています。

月1回の定期的な通院は必要ですが、
CPAP装置は、
専門医療機関から患者へ貸し出されるので、
自宅で治療を行うことができます。

外科的手術

SAS治療の最後の選択として、
外科的手術があります。

特に広く行われている手術が、
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)と、
レーザー手術(LAUP)です。

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)は、
気道を塞いでしまっている
軟口蓋、口蓋扁桃、口蓋垂を切除し、
気道のスペースを広げる手術です。

全身麻酔を必要とすること、
術後喉や咽頭の痛みや違和感、
変声、飲食物の逆流などの
後遺症が見られる難点があります。

レーザー治療(LAUP)は、
上記の部位を部分的に切除する手術です。

痛みや出血が少なく、
日帰り治療が可能で、
いびき改善に非常に効果があります。

しかし、
SASにはどこまで効果があるのか、
わかっていないのが現状です。

いずれの手術を受けるにしても、
専門医からの手術や麻酔のリスクと合併症について、
しっかり説明を受け、
自分で納得した上で選択してください。

まとめ

【2018】睡眠時無呼吸症候群をセルフチェック!症状とその治療とは…

いかがでしたか?

本来、寝るということは、
身体を休め、疲れを回復させ、
爽快な朝を迎えるためのものだと
思っていました。

しかし実際は、
命の危険に関わる行動に
繋がってしまっているとは、
本当に驚きです…。

それだけ“睡眠の質”というものが、
私達の健康な毎日を過ごす上で、
いかに大切なことなのか、
改めて実感しました。

この記事が皆さんを、
そして皆さんの大切な人達を、
睡眠時無呼吸症候群から守る術となることを
願っています。

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ライター紹介 ライター一覧

uta

uta

バリバリ働くキラキラ女子に憧れる子育て中ママです。
女性が社会で闘う上で、ストレスはつき物ですね。
そんな皆さんが感じるモヤモヤやイライラを共感してもらえるような記事を書きたいと思います。

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