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クラシック音楽の楽しみ方〜敷居が高いと感じている初心者の貴方へ〜

クラシックアイコン

クラシック音楽が気になってませんか?

はじめまして、クラシック音楽初心者のレインです。

私は学生時代に美術を学んでいました。
特に優秀でも真面目でもない学生でした。
そんな私が、今回はクラシック音楽について
記事を書くことになり、非常に
面食らった次第です。

クラシック音楽は好きです。
しかし、全く詳しくはないですし、語るウンチクも
ほとんどありません。

正直困り果てたのですが、
「それでも、そんなクラシック音楽初心者の
自分に何かできることはないだろうか?
…と考えました。
そして、

読者の皆さんはクラシック音楽に少し
興味があって、今まさに
「クラシック好き」になるべく、初心者として
入り口に立っているのかもしれない

先に一歩だけ足を踏み入れていた筆者から
「どうでしょう、良かったら私と一緒に
先に進んでみませんか?」
と声をかけることはできるのではないか

踏み出すその背中へ、楽しみ方を優しく教えてあげたい

と、そんなふうに考えました。

クラシック音楽の作曲家をひとりだけご紹介

クラシックイメージ1

筆者の好きなクラシック音楽の作曲家の一人に
セルゲイ・ラフマニノフ
というロシアの作曲家がいます。

誰もが知る国民的な人気を誇った
日本の女子フィギュアスケーターが、かつて
オリンピックのフリー演技で
ラフマニノフの「鐘」
という曲を使いました。

「鐘」はラフマニノフの作品の中でもマイナーな
部類のようです。恥ずかしながら筆者も
かの選手の演技を見るまで、その曲の存在を
知りませんでした。

名曲「ピアノ協奏曲」…協奏曲って?

クラシックイメージ2

個人的な好みもありますが、ラフマニノフ作品で
有名、かつ、感動的なのはピアノ協奏曲です。

ピアノ協奏曲
というのは、ピアノを主人公にした
オーケストラの演奏です。曲中に必ず、ピアノが
ソロでグッと目立つ場面があります。

ヴァイオリン協奏曲なら
同じようにヴァイオリンが主人公
チェロ協奏曲ならチェロが主人公
というわけです。

好きな楽器好きな音色
そうしたこだわりがあるのなら、協奏曲を中心に
聴いてみるもの良いかもしれません。

ちなみに、ラフマニノフのピアノ協奏曲は
第1番から4番まであって、
特に有名なのが2番と3番になります。

これもまた個人的な見解ですが、このふたつは
本当に甲乙つけがたく、簡単にどちらかに
軍配を上げることはできません。

楽しみ方のコツは「物語」です

クラシックイメージ3

ラフマニノフのピアノ協奏曲
ひとつの物語ではないかと感じます。

作曲したラフマニノフ自身の
心の復活のストーリー、のように聴こえるのです。
まるで神経衰弱の闇から立ち上がろうとする
ラフマニノフ自身の心の風景だ
と筆者は捉えるわけです。

ですから自分の心がとても弱っているとき、
この曲は本当に心に染みます。
ラフマニノフが曲の中で示した心の復活までの
道すじを、曲を聴きながら自分自身でなぞります。

協奏曲が終わると、凹んでいた気持ちに少しだけ
頑張るきっかけのようなものが生まれます。
筆者にとっては
「心がよみがえる音楽」
のひとつと言えます。

クラシック音楽に初めて心揺さぶられた思い出話

さて、独りよがりなラフマニノフ語りに
今しばらくお付き合いください。

ラフマニノフとの出会いは映画でした。
1996年に公開の「シャイン」という映画を観ました。
当時は暇を持て余していた学生でした。

ピアノに天才的な能力を持つ少年が主人公です。
才能を見出され、メキメキと力をつける
お約束の展開です。

ほどなく、登龍門的な難関コンクールで
彼はラフマニノフのピアノ協奏曲
第3番を完璧に弾きます。

少し聴いていただくだけでも分かるのですが、
ラフマニノフのピアノ協奏曲というのは
指の運びかたが半端ないです。

ピアノの天才少年がこの曲に全身全霊を傾け
向き合い、コンクール本番では汗みずくに
なりながら演奏。そして演奏が終わると同時に
床に激しく昏倒します。

今でもはっきり覚えているほど強烈なシーンでした。
映画を観終わって、当時20代だった筆者はすぐに
ラフマニノフの音源を購入した
と記憶しています。

好きになるきっかけも、楽しみ方も
決まりはありません。
クラシック音楽に出会って、心を揺さぶられたら
手を伸ばせば良い。それだけです。

敷居が高い?クラッシック音楽

ところでクラシック音楽はどうしてこうも
「敷居が高く」感じるのでしょうか。
この厄介な問題について、少し考えてみました。

初心者ですもの、知識は無くても良いんです

「楽曲に対する知識がなければ」
「作品の情感を汲み取れる感受性がなければ」
…などなど、好きになるために条件や資格が必要
というのは馬鹿げた話ですが、そう話す人やそんな
態度を取る人がいるのも悲しいことに事実です。

クラシックイメージ4

本来自由であるべき趣味の範囲で
「新規参入者が伸び悩む原因」というものは、大概
先にそのコミュニティにいる人間たちの
知識と経験の優越感にあるのではないでしょうか。

ちっぽけな優越感を維持したいがために
資格がないと判断される新参者の参加を拒否する。
つまり、平たく言うと「ムラ社会」ですね。

筆者は「何も知らないけど好き!」
いっこうに構わないと考えます。
好きという感情を土台として、
(気が向くなら)知識を増やし、深めていけば
良いのですから。

ですが、そうして獲得した知識を
「誰かをバカにする道具」にしてはいけません。
これではムラ社会に属することに
なってしまいますからね。

クラシック音楽が「好き」ならそれで十分

クラシックイメージ5

また一方で、クラシック音楽の敷居とやらは
「好きの気持ち」
をもって乗り越えられないものではありません。

もしそこで乗り越えていくことをためらうなら、
多分あなたはクラシック音楽を知らなくても
幸せになれます。

テレビやCMから流れる流行りのラブソングを、
貼り出された広告かのごとく
繰り返し聞かされるのとは違い、
クラシック音楽との巡り合いは
一冊の本を手に取るようなもの。

その巡り合いで好きだと感じたなら、それはきっと、
心から好きになれたからではないでしょうか。

 

好きだけど、詳しくない。
それで問題ありません。趣味なのですから
分からないものはとりあえず分からないままで
良いのです。

「なんかよく分からないけど、好き」
の気持ちを何よりも大切にしましょう。そこから
好奇心を持って学びはじめても良いですし、
学ばなくても良いのです。

ジャンルが何であれ、その音楽が
心を支えてくれるなら、好きになって
悪いことなどひとつもありません。

ずっとクラシック音楽初心者のままで良い

クラシック音楽との向き合いかたとか
気持ちの持ちかたみたいなことに
終始してしまっても申し訳ないので、
クラシック音楽の概略だけ
少しなぞってみましょう。

 

あくまで一般教養としての。
あぁ…いや、この「教養」という呼びかたが
もう敷居を高くする悪いきっかけですね。

クラシック音楽の概略なんてトリビアです。
知らなくても大して損をしない知識です。
そんなユル〜い気持ちで読んでください。

実はそんなに古くない「クラシック音楽」

クラシック(classic)という言葉は
「古典的」
という意味と考えてしまいがちですが、むしろ
「第一級の、最高傑作の」
という意味で使われるようです。

長い時間を通して愛され、生き残ってきた作品
というニュアンスでしょうか。

クラシックイメージ6

そうすると、クラシック音楽とは
さぞ大昔から存在したジャンルなのか
と感じてしまいますが、クラシック音楽と呼ばれる
ものは、おおむね16世紀から19世紀ごろまでの
西洋の芸術音楽を指します。

たとえば比較的簡単に手に入る、もしくは
何かのきっかけで作品を耳にするであろう
作曲家のひとり、バッハ18世紀の人

バッハを先頭に、小学校の音楽室に肖像が
飾られている人はほぼ18世紀か19世紀の人間なので、
クラシック音楽で有名な曲というのは思ったより
古典的ではないようです。

せいぜいが、ここ100〜200年ほどの音楽
ということになりますね。
しかも「クラシック音楽」という
言葉自体が登場したのが19世紀です。

私たち素人はだから、
「クラシック音楽は歴史的な懐メロ
くらいの感覚でいても問題ないのでは
ないでしょうか。

クラシック音楽にもジャンルがあります

クラシックイメージ8

クラシック音楽という大きなジャンルの中に
さらに
バロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽
などなど、細かい分類があったりしますが
気にしなくて良いです。

いろいろ聴いてみて「どうやら私はバロック音楽が
好きみたい」というところからバロック音楽について
考えてみても良いかもしれませんが、いま
「バロック音楽とは?」みたいなことを
考える必要はありません。

たとえばロックにしても、いろいろ聴いてみた結果
「ハードロックよりもプログレが好きかも…」という
ことはありうるワケです。同じです。

「ロマン派よりもバロックだな」とか
そんなこと初心者の段階から言えても言えなくても
大きな問題ではありません。

楽しみ方は人それぞれ

クラシックイメージ7

人にはいろんな感受性があるので、
いろんな音楽が存在します。自分のアンテナに
引っかからない音楽を聞く必要はありません。

またそれとは逆に、せっかく心を揺さぶられた
音楽に対して「敷居が高いから」とか
「高尚すぎてとっつきにくい」といった
先入観で遠ざけてしまうのは損です。あなたの人生に
とって、大きな損失と言わなければなりません。

ありきたりな表現かもしれませんが、音楽は
時代を映し出す鏡です。
その時代の雰囲気や空気感をまといながら、
時を超えて私たちが生きる現代に
再現されるものです。

しかしいまの時代にあえてクラシックな音楽を聴く
ことで、逆に新しい捉えかたも可能にします。
そうした奇妙なズレを楽しめるのもまた
クラシックな音楽の深い味わいだと思います。

クラシック音楽は難しくありません。…難しいのかも
しれませんが、その難しさに挑む必要はないのです。

考えて音楽を聴くのでは、音楽の楽しさも
半減してしまいます。考えることも大切ですが、それは
今でなくても問題ない…ということだけです。

おわりに

クラシックイメージ9

 

よくは知らないけれど、お気に入りの
クラシックな音楽を聴いて心が満たされる。
そうした音楽の入り口に、ずっと佇んでるだけ
という向き合いかたがあっても良いと感じます。
これまでも初心者、これからもずっと初心者。

でも、もし気が向いたらその先へ
進んでみよう、学んでみよう。
それくらい、自然体の心持ちで構わないのです。

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ライター紹介 ライター一覧

レイン

レイン

若いころは美術教育を真面目に学ばずに哲学や文学に溺れていました。今はグラフィックデザイナーとして糊口をしのぎながら頭に浮かんだことを書いています。

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